子どもの英語力習得に欠かせない「フォニックス(phonics)」って何?

バイリンガル教育
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子供の英語学習法は数々ありますが、果たしてどの方法が一番効率的に英語力を身に向けられるのでしょうか。

日本に居ながらにして英語力を向上させるには、どのような段階を踏んで学習を進めたらいいのか、手探りでどうしていいか全くわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、英語圏で子供達が英語を覚えるために学習している「フォニックス」について紹介します。

日本語なら『あいうえお』の読み書きから始める言語学習、英語圏ではもちろん『ABC』の読み書きから始まるんです!

フォニックスとは

フォニックス(Phonics)とは、英語ネイティブの子どもたちに読み書きを教えるために広く用いられている指導法です。

例えばアメリカでは、キンダーと言われる日本の年長さん相当の年齢からフォニックス学習が本格的に始まります。

英語の「スペリング(つづり)」と「発音」の法則を学ぶことで、正しくスペルを読み、発音することを目的にしています。

日本語でいうと『あいうえお』の50音が読めるようになるようなものというとわかりやすいでしょうか。

さらに日本語でいうところの『っ』や『しゃしゅしょ』といった特殊な発音、英語の『サイレントE』や子音が重なる発音『sh』などのルールを学ぶのがこの『フォニックス』です。

なぜフォニックスが有用なのか

フォニックスは英語圏の子供達の言語学習に広く取り入れられていて、その学習成果もしっかり評価されています。

私たち親世代が英語を勉強したとき、このフォニックスから勉強を始めた方は非常に少ないのではないでしょうか。

中学校で初めて英語の教科書に触れたとき、『読めない』『(聞き取れても)書けない』『意味がわからない!』とまさに未知との遭遇!でしたよね。

でもフォニックスを学んでいると、初めての単語に出会った時も正しい発音で『読む』ことができます。

また聞き取れた単語を綴りで『書く』ことができ、『高度なリーデイング力』『高度なライティング力』を身につける第一歩になるんです!

英語圏ではどうやってフォニックスを学んでいるか

フォニックスには44種類の音と120種類の綴りパターンがあります。

英語圏ではそれらを順番に学習していきます。

例えば『ABC』

『ABC』の文字の名前は『エービーシー』ですよね。

でもこれをフォニックスで読むと『ア ブッ クッ』となります。

この要領でアルファベットの26文字に対して『名前』と『読み』を教えます。

これらを様々な歌や動画に合わせて覚えていきます。

YouTubeなどで『phonics song』と調べると様々な学習用の動画が出てきますよ。

例えば私の息子がアメリカの幼稚園で習っていたのは『Zoo Phonics』

各文字を動物の頭文字に対応し、それで読み方を習っていました。

例えばA is for ANT

B is for BEAR

のような感じです。

国内の家庭でフォニックスを習得するには

国内の家庭でもフォニックスを学習することは十分可能です!

先ほども紹介したyoutubeでのフォニックスソング掛け流しや、スマートフォンやタブレット用にもフォニックス学習アプリがたくさん開発されています。

↑こちらのアプリは『Starfall ABCs』というフォニックス学習用のゲームです。

画像をクリックするとサイトにリンクします。

インターネットを活用することで、フォニックスの教材をダウンロードすることも可能。

フォニックス学習は現代のテクノロジーで全世界の家庭に開かれた英語の学習法なのです。

家庭内の環境設定やフォニックス遊びの紹介

この章では具体的に家庭内での学習をどう進めていくかご紹介いたします。

①アルファベットチャートは必需品

フォニックス学習に必ず必要なのはアルファベットチャートです。

オススメは大文字小文字とイラストがプリントされているもの。

そしてチャートには一切日本語が書いていないものがオススメ。

↑こちらはTLC for kidsのアルファベットチャートです。

画像をクリックするとHPへジャンプし、無料でチャートのダウンロードができますよ!

フォニックスは、日本語を介さず英語のみで教えるのが理想です。

小さい子供にとって、英語と日本語をミックスして教えると、どこが英語でどこが日本語なのかわからないことがあるそうです。

バイリンガル教育を成功させるためには、それぞれの言語を混ぜずに言語情報をインプットすることが大切。

フォニックスを教えるときは

「A a ant(エー ア アント)」と英語オンリーで教えましょう。

もちろん親が教えるのが難しい場合はCDやyoutubeを使ってネイティブの英語を聞かせる方法がベストです!

②アルファベットカードで遊ぼう!

前述のアルファベットチャートを文字ごとに切り取って台紙に貼り、アルファベットカードを作りましょう!

裏面には『A』『B』『C』のようにアルファベット26文字それぞれを書くか、タイプしたものを印刷して貼り付けます。

これを大文字バージョン、小文字バージョンの78枚作ってみましょう。

このカードを使って、

・アルファベット順に並べる

・大文字小文字をマッチングさせる

・大文字小文字で神経衰弱

・フォニックス読みでカルタ取り

・子供や親、お友達の名前作り遊び

・チャート面の単語を読んでカルタ取り

などなど

フォニックス学習を楽しく進めるための『切り札』にしちゃいましょう!

③楽しく書いてみよう!

フォニックスを定着させるためには、『書く』訓練も必須です。

日本語も50音を練習するときには読みと同時に運筆や書く練習も行いますよね。

それと同じで、フォニックス用のワークブックもありますのでぜひ活用して、塗り絵や迷路の感覚で楽しく書く力を身につけましょう。

アマゾンなどの通販サイトで『phonics Workbook』と入れるとたくさんの教材がありますよ!

④ワードファミリーを教える

フォニックスで26文字のアルファベットの読み方をマスターしたら、次はワードファミリーと呼ばれる韻が同じ仲間の単語をまとめて教えましょう。

例えば『at』で終わる単語の仲間、ワードファミリーには

『bat fat cat hat mat pat rat sat chat』などなどがありますよね。

それらをまとめて学習していきます。

この学習にオススメなのがワードファミリー本です。

『Bob books』という絵本はアメリカでも人気の絵本。日本のアマゾンにも売られていましたのでチェックしてみてください!

↑こちらがBob books

画像をクリックするとAmazonの商品検索ページにジャンプします。

英語環境チェックリスト

次にご紹介するのは、船津先生のブログから引用したチェックリストです。

次のチェック項目を使って、ご家庭の英語環境をチェックしてみましょう!

【家庭の文字環境チェックリスト】

□最低1冊「アルファベットの本」がある

□子どもが遊ぶマグネット(磁石)アルファベットがある

□子どもが絵や文字を書くクレヨン、鉛筆、紙がある

□子どが絵や文字を書くためのテーブルがある

□最低1冊「ライミングの本」がある

□1冊以上「ライミングの本」がある

□最低10冊「英語の絵本」がある

□最低20冊「英語の絵本」がある

□最低50冊「英語の絵本」がある

□アルファベットや文字のアプリ(ゲーム)がある

□アルファベットで遊べるおもちゃがある

□アルファベットチャートが貼ってある

12項目のうち10項目以上チェックが入れば合格です!

 

そしてこちらも必見です!

【家庭の音環境チェックリスト】

□マザーグースやナーサリーライムの歌をかけ流す

□英語の手遊び歌を見聞きさせる(YouTubeを活用)

□英語の子ども向け教育番組を見せる(Netflixを活用)

□英語の子ども向けアニメを見せる(PBSを活用)

□子ども絵本の朗読音声をかけ流す(YouTubeを活用)

以上を実践することで、子どもは自然に英語の正しい発音、アクセント、イントネーション、ボキャブラリーを吸収していくことができます。

いかがでしたか?

もちろんすぐに環境を整えることは難しいと思いますが、日本国内でバイリンガルを目指すためには家庭環境が非常に重要です。

妥協せずにコツコツ環境を整えていきましょう!

おすすめ教材まとめ

フォニックスを学習するのにオススメの教材をまとめました。

まず一番にオススメしたいのはTLC for kids オンラインです。

※画像をクリックするとサイトにリンクします

※リンク先は英語表記です。

船津先生の開発したフォニックス、次回紹介するサイトワーズの教材がオンラインで学ぶことができます。

こちらの教材『TLC for kids フォニックス』は全米で25万人の教師が加入するオンライン教材サイト「OpenEd」で最も効果ある教材の第2位に選ばれています。

この教材では100通り以上の音の組み合わせと1500単語の正しい読み方を学ぶことができますよ。

全米の教師が「効果あり」と認めたフォニックス教材ですので、効果はお墨付きです。

※画像をクリックすると商品ページにジャンプします

こちらの教材は一例ですが、このようにアルファベットチャートやカード、CDがセットになっている教材がたくさん売られています。

日本のAmazonでも購入することができますし、海外に旅行されるご予定がある方は現地の本屋さんやおもちゃ屋さんで安く手に入れることができますよ!

我が家で使っているフォニックスの教材はこれ。

子供達が使ってもうボロボロです。

画像をクリックすると商品ページにリンクします。

このように小さな本が12冊セットになっていて、1つの本に一つのフォニックス読みが設定されています。

例えば『long i

『arrives finds light』など『long i』の音を含む単語がたくさん出てきます。

同時にサイトワーズも4〜6つ紹介されています。

これはパウパトロールのものですが、たくさんのキャラクターで同じようなシリーズが出ているので、お子様の好きなキャラクターを選んで読むと飽きずに続けられると思います!

大人にとっても発音の勉強になる教材ですよ!

フォニックス学習チェックポイント!

・フォニックス学習は、年長相当の4歳から5歳ぐらいからスタートさせよう

・フォニックスを学ぶことで、英単語を正しい発音で、初見でも読めるようになる

フォニックス学習は英語オンリーで教えよう!

チャートやカード、アプリや動画などを最大限に活用してゲーム感覚で教えよう

・アルファベット→ワードファミリーの順番で学習しよう!

英語のあいうえおフォニックス。

教材は無料のものも数多く公開されていて、少し工夫をすれば家庭学習で十分に身につけることができます!

家庭でのバイリンガル教育の第一歩です、ぜひ今日から!チャレンジしてみてくださいね。

 

参考文献;世界で活躍する子の英語力の育て方

画像をクリックすると商品ページにリンクします

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「国内に住みつつも、国際感覚、英語力を持ち 海外でも通用するような子育て」
「いつ海外に出ても活躍できるよう、 子ども達の自信、アイデンテティの形成」
を身につけさせたい
お父さん、 お母さんのためのグローバル子育てメディアです。